食養プログラム

現代人はストレスが多く、なにかと健康に不安を抱えています。健康不安の原因もひとつやふたつではなく、様々な要因が複合しているため、いわゆる特効薬も簡単には見つかりません。そこで最近は人間が本来持っている自然治癒力による健康回復を考えるようになりました。それには適度な運動、休養、食養（食による養生）が必要です。中宮温泉での湯治はその条件にぴったり合っています。

バランスのとれた伝統的な日本食

中宮温泉のお料理は、白山麓で食べられてきた伝統的な郷土料理を基本にしています。白山麓の食材を適度に取り入れたお料理は、「地産地消」や「身土不二」の観点からも、理にかなったお料理です。

山菜とキノコの優れた機能

山菜ときのこ

白山で採れる山菜とキノコの機能を中医学や薬膳関連の書物で調べてみますと、たくさんの山菜とキノコが、解毒作用（デトックス）をはじめとした、優れた機能を持っていることが分かります。

山菜もキノコも少量ずつ食べますが、これは「効きすぎ」を防ぐ、先人たちが編み出した知恵です。

堅豆腐や小糠ニシンの機能

白山麓ではタンパク源として堅豆腐や小糠ニシンを食べてきました。これも理にかなっています。豆腐は優れた低カロリー食品であり、機能性としても消炎・消化作用があります。

小糠ニシンの米糠は大量の乳酸や有機酸を含み、魚肉のアミノ酸やペプチドを増加させ、身体の生理機能を調整し、新陳代謝を促進します。

ヨモギ（餅草）の機能

中宮温泉にはヨモギがたくさん自生しています。地元では「餅草」と呼び、ヨモギ餅などにして好んで食べています。ヨモギは漢方では「万能薬」として使われる、優れた食材です。整腸作用が大きく便秘に効果的です。内臓の機能を正常に保ち、老廃物を流し出し、血液を殺菌、浄化します。ヨモギ汁は湿疹、あせも、肩こり、腰痛、神経痛、リウマチにも使います。